このブログは、観光地のにぎわいからちょっと離れて、“地元に溶け込むような温泉時間”を探しているあなたに向けて書いています。
「ばら湯の日もあるらしい」と聞いて、ちょっぴり期待しながら訪れた指宿の公衆浴場『里の温泉 吉乃湯』。結果から言えば、私が行った日は“通常営業”でした。けれども、肩の力がふっと抜けるような、やさしい時間が流れていて。
この記事では、そんな“ばら湯じゃない日”の吉乃湯の魅力と、そこで出会った意外な発見を、リアルな体験を通してお届けします。
【この記事で分かること】
- 月の数回のイベント湯(コーヒー湯)
- リーズナブルな入浴料
- 和風風呂と洋風風呂2つが週替りで入れ替わる
- 不定期なばら湯
- 泉質・効能・泉温度
- アクセス・基本情報
- まとめ
知る人ぞ知る!住宅街に潜む銭湯スタイル
観光地っぽさゼロが魅力

和洋2種類の内湯、露天風呂が男女日替わりで楽しめます。庭には四季の花が植えられ、季節を感じながらのんびりと入れる銭湯です。月に数回イベント湯(コーヒー風呂など)を楽しめます。
『吉乃湯』は、指宿駅から歩いて15分ほどの住宅街の中にぽつんと現れる、「ゆっくり入れる温泉」白い建物の公衆浴場。ちょっとホテルっぽい見た目だけど、れっきとした地元密着の温泉です。
看板も控えめで通り過ぎ注意
外観は平屋建ての渋めな建物。看板も大きくなく、ナビがないと見逃しそうな控えめな存在感です。駐車場は5~6台ほどで、地元ナンバーの車が並んでいる光景が印象的でした。

脱衣所で感じた「ふだん着」の安心感

訪れる前からほっとする価格設定
入り口を入るとすぐに受付があり、券売機で入浴券を購入。大人300円という良心価格も相まって、思わず「ありがたい…」と声が出そうになりました。
香りに包まれて勘違いも微笑みに

脱衣所は古さを感じさせる木造造りですが、掃除が行き届いていて清潔感あり。中に入ったとき、ふわっとしたやさしい香りがして「え?今日はバラ湯!?」と一瞬思ったのですがどうやら気のせいだったようです(笑)。
でもそんなささやかな勘違いすら、ゆるやかな時間の流れに溶け込んで、自然とリラックスできる雰囲気がありました。
湯船と泉質のギャップに驚き
日替わりで楽しめる2種類の浴室

吉乃湯には、「和風風呂」と「洋風風呂」の2種類があり、日によって男女が入れ替わるシステム。
ここがすごいのは「日替わり」で浴室のテーマが変わること。今日は洋風、明日は和風、その次は“ばら湯”だったり。
茶色く染まる浴槽が語る成分の濃さ

私が入ったのは和風風呂。内湯には大人が4〜5人入れる湯船と、小さな露天風呂がありました。浴槽の縁が茶色く染まっているのが、成分の濃さを物語っています。
塩気あり!熱めの湯に“効いてる感”
無色透明ながら、塩気を感じる塩化物泉。湯温は熱めで、肩までつかるとピリッと効いてくる感じ。湯上がりはぽかぽかというより「ほてほて」に近いくらいで、寒い季節にはぴったりの温泉です。
実は存在する“バラ湯の日”とは?
地元密着の銭湯でまさかの優雅さ
私が行った日は通常営業でしたが、あとで調べてみると、吉乃湯では不定期で「ばら湯の日」があるそうです。
香りと彩りが広がる、非日常のひととき
湯船に真紅のバラがふわりと浮かび、湯気とともにほのかな香りが漂うそんな演出が、なんとこの地域密着型の銭湯で体験できるとのこと。
出会えたらラッキーな特別体験
毎日あるわけではなく、運が良ければ出会える“ちょっと特別な日”。この情報を知ってしまったからには、次はその日を狙って行きたい!と素直に思いました。

花の中で薔薇が一番好きなので、今度はちゃんと確認をしてから、ばら湯に挑戦したいと思います。その時は更新させていただきます!
地元民との距離感が近い、癒しの湯
自然体でくつろぐ常連さんたち

浴室では、地元のご婦人方が世間話をしていて、どこか懐かしい空気感。大声を出す人もおらず、互いにスペースを保ちつつ、ゆるやかに時間が流れていきます。
泉質:ナトリウム塩化物泉
効能:筋肉痛/神経痛/皮膚病/肩こりなど
泉温度:源泉温度72°C 加水 源泉かけ流し

「今日もぬっかな~(暑いですね~)」「じゃっどな~(そうですね~)」鹿児島の方言は落ち着きますね~
アクセス・基本情報
観光客向けのサービスや派手な演出はないけれど、だからこそ“本当の温泉の良さ”に触れられる気がしました。
施設名 | 里の温泉 吉乃湯(さとのおんせん よしのゆ) |
住所 | 鹿児島県指宿市十町2234 |
電話 | 0993-22-3556 |
営業時間 | 6:00〜22:00(最終受付 21:30) |
定休日 | 基本無休(臨時休館あり) |
料金 | 大人 390円/小学生以下 150円 |
設備 | シャワーブース・ドライヤー無料・ロッカー有 |
備品 | シャンプー・石鹸なし(持参推奨) |
駐車場 | 約6台無料 |
まとめ|バラがなくても、ちゃんと癒された
結論から言えば、私が体験した吉乃湯は「ばら湯」じゃない日。それでも十分に満たされました。
肩の力が抜けるような脱衣所の空気。熱めで効く、塩気のある湯。そして、どこかゆるくてあたたかい地元の人との距離感。
バラは浮いてなかったけど、心がふわっと軽くなるような温泉体験でした。
次回はぜひ、“ばら湯の日”にリベンジしたいと思います!
コメント