【鹿児島・指宿】弥次ヶ湯温泉レビュー|3つの名前に込められた“昭和レトロ湯治宿”の魅力とは?

指宿温泉

「弥次ヶ湯?それとも竹ノ湯?ええ~大黒湯って書いてある!?」そんな小さな混乱から始まった、指宿の温泉体験。

鹿児島・指宿の住宅街の一角にある『弥次ヶ湯温泉』は、名前が3つあるちょっとユニークな温泉。だけどその中身は、昔ながらの“湯治場”そのもの。肩の力が抜けるような、どこか懐かしい空間で、身体も心もふっとほどけていきます。

ここでは、観光地っぽさより“暮らしの一部”を感じられるような、素朴で奥深い温泉体験ができます。この記事では、そんな『弥次ヶ湯温泉』の魅力を、実際の入浴体験を交えてご紹介します。

【この記事でわかること】

  • 名前の由来
  • レトロ感たっぷりな空気を味わえる
  • 実際に入った体感

弥次ヶ湯温泉ちょっと不思議?名前が3つある温泉

入浴料:大人(中学生以上)400円 小人100円 幼児50円

番台がある建物のの2階には、和室の休憩所がありました。

弥次ヶ湯温泉と大黒温泉2つの名前の謎とは?

建物の看板には「竹ノ湯」、浴槽には「大黒湯」、Googleマップでは「弥次ヶ湯温泉」…。どれが本名なのか、初見では戸惑うのも無理はありません。

実はこの温泉、宿泊施設としては「弥次ヶ湯旅館」、地元では「竹ノ湯」、そして浴場としては「大黒湯」と呼ばれているようです。いわば“3つの顔”を持つ、歴史ある温泉というわけ。

そのあいまいさもまた、この場所らしさ。旅人にとっては珍しく、地元の人にとっては当たり前。そんなバランスが心地よいのです。


古くから“湯治宿”として親しまれてきたこの場所は、旅館というより“地元の湯治所”って感じ。
宿泊もできるし、日帰り入浴だけでもOK。つまり、”名前が2つある”のではなく、”2つの顔を持っている”というのが正解かもしれません。お風呂の名前も2つあるので3つの名前を持っているってことです。


弥次ヶ湯温泉は昭和にタイムスリップ?レトロな建物と空気

入り口をくぐると、木の香りと懐かしい空気がふんわりと漂います。靴を脱いで上がる玄関、味のある木製の番台、飾らないタイルの洗い場——そこにあるのは、まさに“昭和そのまま”の温泉空間。明治25年創業の歴史ある公衆浴場

2階には畳の休憩室もあり、昼寝やお茶を楽しむ姿もちらほら。観光客というより、日常の一部として訪れている常連さんが多い印象です。

最新設備はありません。でも、それがこの温泉の魅力。スマホを置いて、ぼんやりと湯気を眺めて過ごす時間が、贅沢に感じられる場所です。


弥次ヶ湯温泉泉質と浴室の特徴 

湯船は2種類。

弥次ヶ湯温泉:加水・加温なし(水は入れないって事でそうです)だから熱め

大黒温泉:加水あり(水で調整ができる)

源泉かけ流し、加水・加温なし。この時点で湯好きのテンション上がります。
泉質はナトリウム塩化物泉、ほんのりしょっぱい系。ぬるめでやさしいのに、体の芯までポカポカ。
浴槽もレトロかわいいタイル張りで、シンプルながら丁寧に保たれてるのがわかります。
“シンプル・イズ・ベスト”な湯治スタイルがここに。

弥次ヶ湯温泉は設備は最小限。

ここには“旅館らしさ”や“サービスの豪華さ”はありません。

自宅のお風呂感覚です、お風呂道具は棚の中に置きっぱなしで、着替えのみを持ってくるって感じです。

・ドライヤー、シャンプー類はなし(持参必須) ・ロッカーなし(脱衣所に棚あり) ・現金のみ対応 ・駐車場あり(第1・第2駐車場)

不便と感じるかもしれませんが、それも込みで“昭和スタイル”。むしろ、気を張らずに過ごせる空間だからこそ、心がゆるむのかもしれません。


弥次ヶ湯温泉に実際に入ってみた感想!

浴槽が一つだけシャワーもなしです!シンプル!毎日来られるのでしょうね、お風呂道具は置きっぱなしです!大黒温泉の方は加水出来るので、熱め苦手な私にはちょうどいい湯加減でした。

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cocoboo

私は、加水のできる大黒湯に入りました。床は、タイルじゃなくてコンクリート?

最初は「ちょっと熱めかも…?」と思ったけど、不思議とじっくり入れる温度。
5分もすると汗がじんわり、身体が軽くなってくるあの感覚、クセになりそう。
肌はつるっと、心はゆるっと。お風呂道具を置いてる棚をみてびっくりしました。雑然と置かれた籠がずら~り、体を洗うガサガサタオルとか、洗濯しないのかな?と思いました。

弥次ヶ湯温泉の湯治宿

1軒家の佇まいで、6畳の部屋が3部屋有りキッチンとトイレは共同で使用。お風呂は弥次ヶ湯温泉にはいるということです。

✅料金:1泊素泊まりお一人様4000円・お二人様の場合7000円【お一人様3500円)入浴料込み。

✅予約は、電話で出来ます。

弥次ヶ湯温泉の湯治客に人気の理由とは?

宿泊できる部屋がいくつかあり、長期滞在もウェルカム。
お布団と小さなキッチンがついたお部屋もあり、自炊しながら“体を休めに来る人”が多いみたい。
「毎日通ってるよ~」と話してくれた常連さん、肌がつるつる。説得力あります(笑)
誰にも干渉されず、のんびり過ごしたい人には、最高の環境。

弥次ヶ湯温泉のお湯の神様と、温泉道スタンプラリーにも選出!

入口近くには、お湯の神様を祀った小さな祠がありました。

さらに、『九州八十八湯めぐり』にも選出されていて、指宿エリアからは3つの湯が選ばれています(砂むし会館砂楽・白水館・弥次ヶ湯温泉)。静かながらも、しっかり“名湯”として認められている証です


弥次ヶ湯温泉はこんな人におすすめ!

・静かな温泉をじっくり味わいたい人
・宿泊より“湯”がメインの旅が好きな人
・昭和レトロにときめく人
・SNSよりも、手帳に書き留めたくなる旅が好きな人

弥次ヶ湯温泉へのアクセス・基本情報

施設名弥次ヶ湯温泉
住所鹿児島県指宿市十町1068
電話0993-22-3030(FAX:0993-24-3777)
営業時間8:00〜21:00(最終受付21:00)
定休日毎週木曜日
効能肩こり・腰痛・皮膚病などに効果的
風呂の種類内湯2槽 × 男女各1、
駐車場(約20台分)あり、休憩所・脱衣所完備
宿泊施設隣接して湯治宿(1泊素泊まり4,000円〜)あり

まとめ|「なにも足さない」時間が、今いちばんの贅沢

名前が3つある。番台がある。シャワーがない。
一見すると不便そうなこの温泉に、なんでこんなに惹かれるのか。
それは、今の自分に「なにも足さない時間」が必要だったからかもしれません。

SNSに載せるような派手さはない。
だけど、体の奥からほぐれていくような“じんわり感”は、確かにここにありました。

観光の“ついで”ではなく、“目的”として行きたくなる湯。
弥次ヶ湯温泉は、そんな存在でした。

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