鹿児島・指宿の名湯『殿様の湯』は、江戸時代の面影を今に伝える歴史ある温泉。
この記事では、源泉や飲泉。敷地内の温泉神社まで体験記とともに詳しくご紹介します。
静かな癒しを求めている方や歴史ロマンが好きな方におすすめの一湯です。
【この記事でわかること】
- 殿様が癒やされた江戸時代の温泉跡
- 古湯の泉質・効能
- 殿様の湯の体験とリアルな感想
- 飲泉体験
- アクセス・駐車場・基本情報
- 殿様の湯湯権現神社
- プラスαの楽しみ
殿様も癒された?歴史ロマン香る古湯

下のタイルの写真は、実物なので今では手に入らない代物でしょう。綺麗な形のまま残っています。194年も前のタイルの模様にしては、おしゃれだと思いませんか?現代でも通用します。貴重だとおもいます。

施設の入り口に立つと、まず目に入るのが「足軽以下、これより内に入る可からず」の文字。思わず「時代劇の世界に迷い込んだ?」と錯覚してしまうほどの空気感があります。
驚き1,タイル張りの床。見た瞬間「えっ、これが江戸時代のタイル!?」
驚き2,「鳥肌が立ちました!」194年前ですよ!
驚き3,お風呂の原型がそのまま残っていて敷石や石造りの湯船が完全に残っていること
驚き4,現在でも稼働中の源泉!殿様の風格を忍ばせています。
古湯の肌ざわりと効能

殿様湯のお風呂は、シンプルで、中央に浴槽があり、掛け湯用の湯だまり槽があるだけのものです。
お湯は熱めで少し青みがかっています。
殿様の湯の泉質&効能

✅泉質:ナトリウム塩化物泉・源泉温度52°C 源泉かけ流し
✅効能:浴用(神経痛/筋肉痛など)、飲用(慢性消化器病/便秘など)
泉質はシンプルな単純泉とのことですが、やわらかさと肌へのなじみ方は想像以上。肩こりや神経痛に効くと言われるのも納得でした。
殿様の湯は熱いお湯でした!
入って来ました!平日の午後に行ったので、お客さんは同年代の女性の方一人と私だけでした。
熱かったです❗️「熱いですね~」と声をかけたら、「私は、毎日はいっちょっでもう慣れたがよ~」って一言です!「毎日来るんですか?」「じゃっど、めにっこんな落ちつかんとな~」と言われて、「なるほどな~」と関心しかたでした。
私は、毎日はいっちょっでもう慣れたがよ~ 「私は毎日はいってるから慣れてるよ~」
じゃっど、めにっこんな落ちつかんとな~ (鹿児島の方言です) 「そうです、毎日来ないと落ち着かないからね~」
洗面器に水をたくさん入れて、かけ湯で身体を流し、のぼせそうだったので早めにあがり、、上がってから汗がとまらず、いっときぼけっーとしていました。やっぱり私はぬる湯が好きです!殿様の湯は、冬は湯冷めしないと思います。 (4月28日午後14:00~30分程の滞在でした。)
飲泉所での“体内湯治”体験

建物の外には小さな飲泉所があり、私はペットボトルに少しいただいてきました。
口に含むと、ほんのり塩気とミネラルの風味。温泉の“出汁”ってこういう味なのか、と妙に納得した味です。
「胃腸や腰に効く」との案内があり、「腰?」なんで?胃腸は分かるけど、腰に?とにかく試してみないことには分からないので、結果はどうでるか?

350ccのペットボトルに入れて持ち帰り、コップで一日に2杯、2日で飲み終わりました。結果!胃には変化は感じず、個人的には便通に変化を感じました。腰はというとかねてよりひどい腰痛持ちなので残念ながら。
神経痛や腰痛だけでなく胃腸の不調にもアプローチする名湯、飲泉がある温泉は名湯が多いそうです
ぬくもりを感じる柔らかな湯ざわり
- 源泉かけ流しならではのフレッシュさ
- やわらかく包み込むような肌触り
心身を癒す泉質の効能

「92℃の温泉?」で検索してみたら、指宿殿様の湯が出てきました。温度の高い温泉で有名なんですね。冷え・肩こりへのアプローチ、美肌効果や疲労回復に効果あり。(個人差がある)

上の写真は、手に持ってる棒を回せば湯壺の中にお湯が溜まっていく仕組みになっていて、水道をひねればお湯が出るんじゃなくて、棒を回せばお湯が出るみたいです。横のタイルで囲っているタンクに源泉が溜まっているとのことです。
指宿殿様の湯の基本情報
施設名 | 二月田温泉 殿様湯(にがつでんおんせん とんさまゆ) |
住所 | 鹿児島県指宿市西方1408-27 |
電話 | 0993-22-2827(殿様湯管理組合) |
営業時間 | 6:00〜22:00(最終受付 21:30頃) |
定休日 | 毎月第1月曜日(※祝日の場合は翌日) |
駐車場 | 施設横に無料駐車場あり(15台程度) |
入浴料 | 大人390円・小学生150円・未就学児80円 |
支払い方法 | 現金のみ(券売機利用・お釣りに注意) |
設備 | 男女別浴室・洗い場(シャワーあり) |
特徴 | 江戸時代から続く源泉・殿様専用風呂跡あり・歴史パネル展示あり |
備品 | シャンプー・石けんなし(持参推奨)ドライヤーあり(1台・無料) |
ロッカー | 鍵付きロッカーあり(無料)・脱衣カゴも併設 |
アクセス・駐車場まとめ
交通手段 | 所要時間(おおよそ) | ルート・ポイント |
電車と徒歩 | 駅から徒歩10分以内 | 二月田駅から国道226号脇を北へ200 mほど山側へ進む |
バスと徒歩 | バス停から徒歩5分以内 | 二月田温泉または 大門口下車 |
車 | 谷山ICから約1時間以内 | 国道226号「二月田」信号から山側へ200 m |

国道226号から小さな橋を曲がると、眼下にひっそりと流れる小川が見えてきます。意外と狭い川幅なのに、ここから船で渡って来たと説明されたので、今は草が茂ってますが、草を取ったら結構広い川です。

殿様の湯入口をくだると、「えぇー凄い広いんだ~」と独り言‼そしてすぐ目の前に、まるで昭和の浪漫を詰め込んだかのような佇まいが。
そんなに大きくない建物の割にはとても広い駐車場です。「経営者曰く駐車場が広いとお客様が来やすいんですよ!」当初は駐車場の奥に、宿舎みたいな建物もあったそうです。
「丸に十の字」島津家の家紋のある浴槽で、殿様気分を味わう温泉。
殿様の湯湯権現神社

殿様の湯の敷地内に神社があり、温泉の神様が祀られています。
日本書紀とか古事記では、定世(とこよ)の国からおとずれる小さな神。大国主神(おおくにぬしのかみ)と協力して国作りをしたと言われ、明るくユーモラスでいたずら者、豊かな知識を持ち知恵者なので神話の里では人気者らしい、医薬や酒や温泉の神として多彩な能力も発揮されるスーパーヒーロー的な神様みたいです。

温泉の神様がいるってことも初めて聞く話で、ましてや同じ敷地内に温泉の神様を祀っている神社があるってことも新しい発見でした。

「奥の小道を進んだ先に見つけた新旧2基の鳥居にドキッとした、何で二つ?」「境内でそよぐ風に、神様が笑っているように感じた」風がそよぎ、どこか柔らかい気配を感じました。
鳥居のある温泉というのも珍しいですよね。是非、一度立ち寄ってください。
プラスαの楽しみ方
「殿様の湯」だけじゃない!指宿ならではの寄り道スポットを押さえておくと、旅の満足度がアップします。
- 【古民家カフェ:自家焙煎いぶすき珈琲 豆屋十六】昭和のケーキセット・たぬきのケーキセット
- 【国道沿いの和菓子店松屋菓子舗】スイートポテト・そら豆のモンブラン
ふわふわのかるかん饅頭や黒糖まんじゅうをテイクアウトでき、ほのかな甘みが湯上がりの火照った体をじんわりクールダウンしてくれます。

お風呂の後のお茶タイム、楽しそうですね。疲れが吹っ飛びそう!
二月田駅より徒歩10分です。歩いて来る途中にも、側溝から、温泉の湯けむりが出てるところがあります。昔は、個々の家庭でも温泉は引いていたのですが、今はないそうです。
まとめ|江戸時代を身体で感じてリフレッシュ
街中にひっそり佇む「殿様の湯」。源泉かけ流しの湯は、肌をそっと包み込むようななめらかさが自慢です。清潔感あふれる脱衣所や、ふかふかの畳ベンチが置かれた休憩スペースで、湯上がりものんびり過ごせます。
肩に力が入ったままの忙しい毎日から離れ、ここだけのゆったりした時間に身を委ねれば、心も体もすっと軽くなるはず。次の休日は、贅沢な“隠れ家湯治”でリフレッシュしてみませんか?
一度訪れれば心に深く刻まれる、特別な体験を提供してくれます。一回来てみやんせ!
一回来てみやんせ!「一回来てみてください」という意味です。
コメント