指宿にある東郷温泉は、130年以上の歴史を誇る名湯。驚くほどリーズナブルな料金で、源泉かけ流しの湯を楽しめる“コスパ最強”の温泉です。
「ただ、ゆっくり湯に浸かりたい」、「派手さよりも、心を落ち着ける空間が欲しい」という方にこそ訪れてほしい、130年以上愛され続けてきた名湯。
昭和レトロな雰囲気が漂う館内は、懐かしさと癒しに満ちた空間。観光客が押し寄せるような場所ではなく、静かにゆったりと過ごしたい大人にぴったり。この記事では、そんな東郷温泉の魅力をたっぷりレビューしていきます。
指宿東郷温泉とは?

鹿児島県の最南端、温泉地として名高い指宿市。その中でもひっそりと佇むのが「指宿東郷温泉」です。明治28年に開湯し、130年以上の歴史を持つこの温泉は、かつての日本海軍提督・東郷平八郎が愛したことでも知られています。
華やかな観光地というよりも、どこか懐かしく、静かな時の流れを感じさせる“昭和レトロ”な温泉地として、近年再評価されています。平成16年に上下水道工事を機にリニューアルしたそうです。
お湯番台で、入浴料を支払う。いつも愛想のいいおばあちゃんがいて留守のときは箱の中にいれます。
地元の人も通う理由
✅ 湯質が本当にいいから(実感でわかる効果)
東郷温泉の湯は弱アルカリ性の単純温泉。刺激が少なく肌に優しいため、年配の方から子どもまで安心して入れるお湯です。湯冷めしにくく、肌もしっとりするので、日常的に“美肌ケア”として通っている方も多いです。
✅ 料金が安くて通いやすい
大人350円というリーズナブルな価格は、観光地価格とは一線を画します。定期的に通うにはありがたい設定で、「スーパー銭湯感覚」で利用している地元民も。
✅ 混雑が少なく落ち着いている
観光客でごった返すことがなく、静かでのんびり過ごせるのも大きな魅力。近所の人がふらっと立ち寄って、顔なじみのように挨拶を交わす、そんなローカルな雰囲気が心地よさに繋がっています。
✅ 建物・雰囲気に懐かしさがある
昭和レトロな建物や内装が、「昔から知ってる場所」「おばあちゃんの家に来たみたい」と感じさせ、安心感や懐かしさを求めて通う人も少なくありません。
✅ 長年の信頼と実績
130年以上続く老舗温泉という歴史が、地元民の信頼感を支えています。何世代にもわたって通う家族も多く、地元に根付いた文化的存在でもあります。
足湯もある共同湯

建物入口にはたぬき足湯があり、足湯の看板には狸の絵が描かれ、その横に(たぬき)とふりがながふってある。ほっこりします。
東郷温泉へのアクセスと立地
指宿駅から車で約10分、徒歩でも30分ほど。少し郊外にあるため、車でのアクセスが便利です。駐車場も完備されており、ドライブ旅にもぴったり。
観光客で混み合う市街地とは一線を画し、のどかな風景の中にぽつんとあるその姿は、まさに“隠れ湯”という表現がぴったりです。
温泉の魅力


東郷温泉の一番の魅力は、なんと言ってもお湯そのもの。指宿でも珍しい足元湧出の源泉かけ流しです。湯船の底から、じんわりと湯が湧き上がってきます。
泉質はナトリウム塩化物泉、通称「熱の湯」と呼ばれる、体の芯から温まる名湯です。
♨️泉質:ナトリウム塩化物泉「熱の湯」とも呼ばれる
♨️効能:冷え性・神経痛・疲労回復・美肌効果
♨️特徴:しっとりとした湯ざわりと、体の芯から温まる効果

張り紙があり、おしりを洗って入りましょうっておもしろいですよね?肩まで浸かり発汗作用をうながせば新陳代謝をたかめます。とも書いていたのでその通りにしたら、汗がすごく出て身体がぽっぽなり扇風機が気持ちよかったです。
湯上がり後の心地よさ
湯上がりの肌は驚くほどしっとり。無香料でクセがなく、誰にでも受け入れられるやさしい泉質です。肌が弱い人にもおすすめ。

肌触りがしっとりして、湯上がり後は汗が止まりませんでした。
昭和レトロな施設紹介

館内に一歩足を踏み入れると、まるで昭和にタイムスリップしたかのよう。年季の入った木製のロッカーや、手書きの看板、レトロな壁紙。どれもが時代の流れを物語っています。
田舎そのものの素朴さが逆に新鮮で、思わずほっとする空間です。休憩スペースには古い雑誌やマッサージチェアもあり、湯上がりのひとときにぴったりです。
実際に入浴してみた感想


♨️丸い浴槽はぬる湯みたいですが、温度は私がいつも入ってるくらいの温度に近い感覚なので40~41℃位はあると思います。割と小さめの浴槽で2~3人くらい入れる大きさの昔風のタイル張りで懐かしい感じがします、少し茶色っぽくて湯の花みたいなのが浮いていました。かけ流しになっています。
♨️あつ湯に浸かった感想
5~6には入れそうな浴槽です、私はあついお湯は苦手なんですがゆっくり少しずつ入りました。ぬる湯より少し熱いくらいでした。肌にお湯が吸い付く感じで湯の花がふわりと舞い、少し塩分の味がしました。
浴槽の底が石っていうのは珍しいです、その間から温泉が湧いていました。一緒に入っていた方が、こういうお風呂の造りは、「石組み」っていうんですよと教えてくれ、底からお湯が出てくるのが張り紙に書かれている「自噴」ということみたいです。
東郷温泉の「ぬる湯」「熱湯」は、好みがありますがその日の体調や気分で選べます。上がった後は驚くほどのポカポカ感。夜になっても身体が冷えず、ぐっすり眠れました。
料金・営業時間・持ち物情報
入浴料金は、大人(12歳以上)350円、子供100円、幼児50円と非常にリーズナブルです。さらに、足元湧出の珍しい温泉を楽しめる点が魅力的です。営業時間は6:00~20:00で、毎月15日と30日の午前中は定休日となります。
タオルの貸出はないため、持参がおすすめ。シャンプーやボディソープは備え付けがありますが、必要な方は持参すると安心です。手ぶらで訪れるよりも、ちょっとした準備をして行くと、より快適に過ごせます。
周辺スポット・グルメ情報
【観光スポット】
フラワーパークかごしま:広大な敷地で世界各国の植物を楽しめる自然公園です。
池田湖:九州最大のカルデラ湖で美しい自然と季節ごとの花々が楽しめます。菜の花が咲く時期が絶景
枚聞神社:枚聞神社は薩摩国一宮として古来より人々に厚い信仰を受けてきた神社
【グルメ情報】
青葉:六白黒豚を使ったしゃぶしゃぶや郷土料理が楽しめるレストランです。
たけとら:指宿で人気のラーメン店で、鰹節や温泉卵を使ったユニークなラーメンが楽しめます。
地魚×黒豚 旬感Sai:地元産の新鮮な魚と黒豚料理を提供する居酒屋で、ディナーに最適です。
こんな人におすすめ!
✔️昭和レトロな雰囲気に癒されたい人
✔️観光地化された場所ではなく、静かに過ごしたい人
✔️肌にやさしい湯質の温泉を探している人
✔️リーズナブルに本格的な温泉体験を楽しみたい人
こうしたニーズにぴったり応えてくれるのが、指宿東郷温泉です。 まとめ|130年の歴史とレトロな時間に包まれて
まとめ
指宿東郷温泉は、130年の歴史を持ちながらも、今なお地元の人々に愛される“日常の名湯”として静かに息づいています。肌に優しい湯質、ぬくもりのある昭和レトロな館内、そして何よりも、心がほどけるような穏やかな時間。派手さはないけれど、訪れた人の心にじんわりと残る魅力が詰まっています。
観光地に疲れた旅人も、癒しを求める地元の常連も、この温泉では誰もがゆったりとした時間を味わえるはず。指宿で本物の“癒し”を体感したいなら、東郷温泉は間違いなく外せないスポットです。
昭和の香り漂う空間で、温かいお湯に包まれながら、時間を忘れて自分を癒す旅。そんな旅を求めている方に、ぜひ訪れてほしい一軒です。
コメント